いつもねるとき、あたまのよこにおいていた、おねがいのーと。 まほうがつかえる(はずの)おもちゃだったサンタさんへのお願いも、 いつしか、親には言えない中身へと変わって。 ケーキ売りのバイトしながら、私だけのサンタさんを探すけど、 何も変わらなくて、コンプレックスに泣いた…。
友だちからの結婚報告年賀状に、星空を見上げつつ、白い溜息。 大雪の日、駅で途方に暮れていた私に、傘を差しだしてくれた人がいて… それが今の、旦那さま。 不思議な運命を、時々、うふふと思い出し笑いしながら、そんなこんなで何十年。 私たち、もうすっかり、おじいちゃんとおばあちゃんになったね。
香りだした梅を感じながら、今年もまた、春が待ち遠しい。