秋から、冬へ。打ち寄せる波音にも、冬の音色というのはあるのでしょうか…。 冬風景に「南」を選択するのは少し異色な気もしますが、 撮影月である12月の風景として、今回はクリップしてみました。
この写真は、宮崎県宮崎市、日南フェニックスロードの一角から、 日向灘を望む海岸線を撮影したものです。 宮崎市の有名な観光地の一つに、青島がありますが、 その青島からさらに国道220号線を南に進むと、 「日南フェニックスロード」。とても美しい海岸線を眺めながら、 快適なドライブを楽しむことができます。
展望台のある堀切峠から、比較的すぐのところにある、道の駅フェニックス。 道路を挟んだ海岸側には遊歩道が付けられており、 少し下まで歩くことができるようになっていました。 波の音を聴きながら歩くと、南国らしく、バナナの木の群生などが見られましたが、 何より驚いたのは、野生(?)のポインセチアが、たくさん咲いていたこと。 今回の写真でも、右下に赤く写っているのが、その一部です。 毎年、クリスマスシーズンになると、緑と赤のクリスマスカラーをまとった ポインセチアの鉢植えを、街のあちこちで見掛けるようになりますが、 鉢植え以外のポインセチアを見たのは、恥ずかしながらこれが初めてでした。 鉢植えのイメージだと、元来低い草なのかと思っていましたが、 のびのびと育ったポインセチアは背がかなり高く、 勢いのある野草味が溢れているようにも見え、目からウロコが落ちた思いでした。
訪れたこの日は、ある12月の日没刻。 宮崎と言えども、当然ながら、日向灘を渡る初冬の風は冷たいものです。 著名な街道沿いにある道の駅とあって、展望台は比較的混雑していましたが、 記念写真の順番待ちでごった返すという雰囲気ではなく、 "鬼の洗濯板"を洗う波模様や、どこまでも続く海岸線を、 ゆっくりと楽しむことができました。
また、フェニックスが映える夏に、訪れてみたい。そう思わせてくれる、景色でした。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。