冷たくも美しい、透き通った氷の柱。 今回は、見ているだけで寒くなってくるような氷柱の傍らから、ご案内いたします。
この写真は、埼玉県秩父市、通称「三十槌の氷柱」を、望遠で撮影したものです。 奥秩父主脈の下を通る、雁坂トンネルによって埼玉県と山梨県が結ばれた、国道140号線。 彩甲斐街道、秩父往還とも呼ばれる街道の、埼玉県側の最奥部に近いところに、 「三十槌の氷柱」は位置しています。 遠く東京湾に注ぐ荒川の上流部は、滝沢ダムがある中津川と、二瀬ダムがある滝川に別れていますが、 三十槌の氷柱につながる道路は、滝川側の旧道の方。 近くには、パワースポットとしても有名な、三峯神社があります。
奥秩父山系の山懐に位置するこのエリアは、真冬の時期には積雪も珍しくないと考えられ、 訪れたこの日も、周囲の山々はもちろん、道路脇にも積雪が見られました。 有名なスポットだけあって駐車場は大渋滞で、入場までに随分と待ちましたが、 首都圏近郊で、このような冬らしい光景を、本格的な山歩きなしで見られる場所としては貴重ですし、 夜はライトアップされているので、そんなロマンチックな風景を求めて、 訪れる方も多いのではないでしょうか。
氷柱群は、荒川(滝川)の右岸にあって、少し距離はありますが、 それらを対岸から眺めることができるよう、観覧場所が整備されています。 ただし、足下は凍っており、一部は完全にアイスバーンになって非常に滑る状況でした。 寒さ対策と、足回りの対策は、しっかりと考えておいた方がよさそうです。
色とりどりの光に映し出された氷柱群は、とても幻想的で、 また、上空の樹間に見える星々も美しく、 冬の造形の妙に、静かに感じ入りました。
この写真については、デスクトップ壁紙画像の提供は現時点でございません。
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