凍える冷夜の向こうに、遙か煌めく、東京の街・・・。 今回は、広大な夜景を望む冬の山頂から、ご案内いたします。
この写真は、茨城県つくば市、筑波山の山頂から、東京の都心方面を望遠で撮影したものです。 筑波山は、日本100名山の1座である一方で、 山頂付近までケーブルカーやロープウェイが架けられており、 本格的な登山をしなくても、気軽に山頂に立てる貴重な山となっています。 山麓までのアクセスも良好で、例えば、つくばエクスプレスの終点、 つくば駅からはバスが通じており、(もちろんスタート地点にもよりますが、) その日に思い立っても出掛けられる、その意味でも、これまた貴重な存在となっています。
さて、筑波山は、特徴的な双耳峰となっており、 西側の「男体山」と東側の「女体山」からなる、2つの頂を持っています。 ケーブルカーは男体山側に、ロープウェイは女体山側にありますが、 ロープウェイが架かる女体山は、山頂駅から舗装気味の道を少し歩くだけで、 気軽に山頂(標高876m)まで辿り着くことができます。 さらに素晴らしいことに、ロープウェイは夜になっても運行を続けていて、 山頂で夜を迎えても、安全に下山することができました。
訪れたこの日は、冬を迎えた、ある休日の夜。 女体山の山頂からは、関東平野をはじめ、広大な風景が広がります。 吹きさらしの山頂には、容赦なく凍風が吹き付けていましたが、 その風が一層、夜景の美しさを、引き立たせてくれているようでした。 東京都心方面を眺めれば、澄んだ冬気の向こう側、 無数のビル群の中に、美しく立つ、スカイツリーや東京タワー。 一人、また一人と山頂を後にする中、 冬風の一部になった気分で、シャッターを切り続けました。
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