日常、遙か遠く…。 今回は、ちょっとした冬山エリアからの風景を選び、クリップしてみました。
この写真は、長野県下伊那郡阿智村の林道から、遠方に鎮座する南アルプスの連嶺と、 眼下に広がる風景を撮影したものです。 撮影場所のおおよその標高は、1650m程度。 林道は閉鎖されて完全に雪に埋まっており、 積雪深もよく分からないほどの積雪の上を、スノーシューなどでハイキングすることになります。
中央自動車道を園原IC(名古屋方面からの場合のみ)又は飯田山本ICで下り、 恵那山の懐に向かいます。 ヘブンス園原スキー場に向かうゴンドラとスキー場のリフトを利用すれば、 それほど労せずして、天上の世界へ。 夏はバスが走る林道を、雪を踏みつけ進むと、時折、広大な風景が開けます。 谷を挟んで、北は白峰三山から、荒川三山、そして深南部へと長く連なる、雪を頂く南アルプス。 麓から見上げるのとは、また違った趣があります。
林道をさらに進めば、神坂峠、そして大展望台である富士見台へと行くことができますが、 日帰り可能とはいえ、そこは、冷厳なる冬山登山の世界。 やはり、心理的な敷居は高いものがあります。 訪れたこの日は、厳冬期の割には穏やかな気候で、 その富士見台に行かれたと思われる幾組ものパーティーをお見かけしました。 冬山人口が意外にも多いことに、少々驚きを覚えました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。