凍える風、凜と張った空気。 けれど、輝きを増した木漏れ日が嬉しい、小径の陽だまり―――。 今回は、光春を迎えた近郊の里山から、ご案内いたします。
この写真は、埼玉県比企郡小川町、仙元山の山頂脇で、 午後の太陽が照らす風景を、ありのままに撮影したものです。 標高が300m弱の仙元山は、里山が多い奥武蔵エリアの中でも最も手前に位置する地域にあり、 街・人里も近く、アクセスは良好です。 地図上で見ると、山は、北と西から東武東上線とJR八高線に挟まれており、 公共交通機関によるアプローチは、両線の小川町駅からが便利です。 駅から直接歩くこともできる距離ですが、車であれば、 山の中腹にある「見晴らしの丘公園」の駐車場まで入ることができ、 そこからわずか数十分で、山頂にたどり着くことができます。
大きな滑り台がある見晴らしの丘公園からの景色もなかなかですが、 そこから、尾根筋の小径をたどって、山頂に向かいます。 短い山旅の途中、何カ所か景色が開けたところがあり、 広がる関東平野などを眺めることができます。 たどり着いた山頂は木立の中にありましたが、一方が切り開かれており、 遠く、雪を被った赤城山を遠望することができました。
訪れたこの日は、冬型の気圧配置も強まった、ある2月の休日。 出発が遅く、午後の陽も傾き始めた時間帯でしたが、 人里に近いこともあって、山頂の小径には時折ハイカーやランナーが訪れ、 それぞれの光春の一日を、楽しまれていました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。