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12月風景Clip

今月の壁紙

#0436 「木枯らしの街で」

夜景・12月の行幸通りから(東京都千代田区)
Nikon D800E + AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED


旅手帖

銀杏の残り葉を落とす、木枯らしの夜。 今回は、初冬の東京都心から、夜景とともにご案内いたします。

この写真は、東京都千代田区、皇居外苑前の行幸通りから、東京駅~日比谷方面の街夜景を撮影したものです。 東京都心では、紅葉や黄葉の時期がますます遅くなり、秋景色の最後を飾る銀杏の黄葉のピークは、 12月にずれ込むことも多いようです。 しかし、さすがの都心でも、冬の気配は少しずつ忍び寄ってきて、 東京都のシンボルである銀杏並木も次第に葉を落としていき、 年末年始には、概ね、葉を落としきっていることが多いように思います。

さて、行幸通りは、東京駅の丸の内方面から、 皇居に向かってまっすぐ伸びる非常に幅の広い道路(都道404号線)で、 真ん中が広い公園のような歩道となっています。 東京駅の丸の内側は、丸の内仲通をはじめとして超高層ビルや華やかなお店などが建ち並び、 とても都会的な風情を楽しむことができます。 もちろん、そんな商業エリアは人通りも華やかで、夜になっても、年末の賑やかな喧噪に溢れていますが、 東京駅から徐々に離れ、日比谷通り(国道1号線)を渡る頃になると、随分と人通りも減って、 風音や季節感を静かに楽しむことができる空間へと、変貌していきます。 日中は、皇居を訪れる観光客の姿も多いのでしょうけれど、 特に冬の休日は、まだ夜の浅い時間にもかかわらず、通行人の姿は極端に少なくなるようでした。

訪れたこの日は、木枯らしが吹く、寒い初冬の夜。 枝振りに少しだけ残る銀杏の葉や、遠くに見える街の灯が、また一段と、寒さを誘います。 華やかな街明かりの下ではきっと、幾百ものハッピーエンドなドラマが、展開していることでしょう。 そんな街の表情を見守りながら、静かに、年が更けていきます。

デスクトップ壁紙

この写真については、デスクトップ壁紙画像の提供は現時点でございません。



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