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2月風景Clip

今月の壁紙

#0426 「冷闇の潮騒」

荒崎海岸公園「夕日の丘」より(神奈川県横須賀市)
Nikon D800E + AF-S NIKKOR 20mm F1.8G ED


旅手帖

冬海の宵、夕闇に映えるシルエット。 今回は、富士山を望む2月の海辺から、ご案内いたします。

この写真は、神奈川県横須賀市、荒崎海岸公園の一角にある「夕日の丘」から、相模湾越しの富士山を撮影したものです。 荒崎海岸公園は、三浦半島南部の西側、相模湾に面して整備された公園で、公共交通機関でのアプローチは、 京急久里浜線の終点、三崎口駅から、バスに乗車するのが便利です。 首都圏方面から向かう場合、品川を出発した京急線は、京急川崎駅、横浜駅と、都会の中を駆け抜けていきますが、 上大岡駅を過ぎると、徐々に郊外の趣が強くなり、金沢八景駅を過ぎると一気に雰囲気が変わって、 旅情がくすぐられます。 堀ノ内駅から京急久里浜線に進み、YRP野比駅の「YRP」って何だろう…などと考えながら、 終点の三崎口駅に到着(注:YRPは、「横須賀リサーチパーク」の略のようです)。 改札口から外に出ると、長閑で開放的な、バスロータリーが広がります。 他の路線との接続がない、電車の終着駅に降りる機会は意外と少ないのですが、 何となく、何かをやり遂げた感があって嬉しくなります。

さて、三崎駅口から先は、荒崎行きのバスに乗車します。 今回の撮影スポットである「夕日の丘」は、荒崎海岸一帯の中でも西側に突き出た場所にあり、 荒崎バス停から進むと、公園入り口から少しで辿り着くことができますが、 荒崎海岸は、岬部分も含め、自然の海岸線がそれなりの規模で残されており、 海沿いのハイキングコースも整備されています。 潮の加減によっては、波が洗いそうな際どいところもありますが、 そんな海沿いをのんびり歩き、バスに乗らずに駅まで歩く、という選択肢もあるかもしれません。 地図上で見ると、「夕日の丘」から三崎口駅までは、直線距離で4km弱程になりそうです。

時間配分を誤り、訪れたこの日、「夕日の丘」に到着したのは、既に夕日が沈んだ後。 それでも、西の空には、美しい夕闇グラデーションが浮かび、富士山もはっきりと見えています。 遮るものが何もない冬海の展望台は、当たり前ですが非常に寒く、 スローシャッターを重ねながら、寒風にどこまで耐えられるか、という持久戦の様相に。 日の落ちた、冬シーズンの「夕日の丘」には、他には誰もいませんでしたが、 海沿いには釣り竿の光が揺れており、寒い闇夜の中、釣りを楽しまれている方がいらっしゃるようでした。

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