紫紺の空へと落ちてゆく、初冬の黄昏…。 今回は、都会の片隅を彩る夕景を選び、クリップしてみました。
この写真は、多摩川に架かる都道6号線の橋、大師橋で、12月、 日没後のグラデーションを撮影したものです。 「大師橋」という名前は、おそらく、近くにある川崎大師にちなんで名付けられたのではと 思いますが、道路の上下線、並んで架かる2つの斜張橋が、独特の景観を見せてくれます。 大師橋は東京都と神奈川県の県境にあり、東京都側と神奈川県側、どちらからも アプローチが可能で、川崎方面からは京急大師線産業道路駅が、 東京側からは京急空港線大鳥居駅が、それぞれ入り口になりそうです。
産業道路駅で下車し、多摩川方面に向かいます。 信号を渡って少し歩くと、400mくらいで、大師橋の一角に辿り着きます。 橋の上では、少し高度が上がって視界が開け、 逆に、多摩川を渡る冷たい風が、容赦なく吹き付けてきました。 訪れたこの日は、冬らしい、ほぼ快晴な夕暮れ。 頭上の三日月も、綺麗に、また儚げに輝いています。 多い車通りとは裏腹に、人通りはそれほど多くなく、強く、またかじかむ寒風の中、 冬の寒さと淋しさが、より一層心に滲み入るような、そんな気がしました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。