あと何日もない、今年の日が今、暮れてゆく…。 今回は、年の瀬の夕刻、冬風渡る湖畔から、ご案内いたします。
この写真は、滋賀県長浜市、琵琶湖に面した豊公園の一角で、対岸の比良山地方面を遠望したものです。 新幹線も停車する米原駅から、JR北陸本線(琵琶湖線)に乗り換え、北陸方面へ。 普通列車で3駅進むと、長浜駅に辿り着きます。 面積日本一の湖、琵琶湖の周囲には、西側には湖西線が、 東側には北陸本線が、そして南東側には東海道本線が通っていて、鉄道に囲まれています。 夕映えのする東側の湖岸を見ていくと、長浜駅は、数ある駅の中でも、 湖岸まで近い駅の一つで、駅を下りてからその足で、 広大な琵琶湖の景色に、会いに行くことができます。
豊公園は、長浜城天守閣の直下に整備された、いわば「長浜城公園」とも言える公園。 長浜駅から、案内看板に従って少し歩くと、天守閣を目前に見上げる、豊公園の入り口に着きます。 樹間の通路をのんびり歩き、天守閣の裏側へ回ると、そこはもう琵琶湖畔。 南北に長く続く琵琶湖の中では、かなり北部に位置する長浜付近ですが、 細波の立つ湖面遙か、対岸に見えているのは、蓬莱山、武奈ヶ嶽など、比良山地の山々でしょうか。 冬ということもあり、遠く伸びる山並みは、 日本海側に行くほど、雲が多くなっているように思えました。
訪れたこの日は、大晦日も近づいた、年末のある日。 冬至あたりの、南に寄った夕陽が傾いていき、今日の終わりが訪れようとしています。 寒風わたる湖畔には、近くにあるホテルの宿泊客でしょうか、 夕陽を愛でる皆さんがたくさんいて、もうすぐ訪れる日没の、その瞬間を待っていました。
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