頂稜の雪。吹き渡る凍風。 今回は、雪を頂く１月の山風景を、クリップしてみました。

この写真は、群馬県高崎市、榛名山の一角、榛名富士の山頂から、 利根川を挟んで位置する赤城山を遠望、撮影したものです。 日本２００名山に数えられている榛名山。 山腹にある榛名神社や山上の榛名湖など、観光地として有名なところも多く、 車道が縦横に通じていることもあって、冬でも比較的、 アクセスが容易なスポットと言えるのではないでしょうか。

さて、全体としてみると「榛名山」という大きな山体にはなりますが、 火口湖である榛名湖を囲み、標高１３００ｍ～１５００ｍ弱のピークが、 いくつか鎮座しています。このうち、円錐形に形の整った榛名富士には、 榛名山ロープウェイが架けられ、誰でも容易に、山上の雰囲気を味わうことができます。 そして、すばらしいことに、それは真冬でも変わりません。 冬山も厭わないベテラン登山者は別として、 一般に冬山は危険なため、そうそう冬山の山頂に立つ機会は多くないのですが、 ここ榛名富士では、ロープウェイの山頂駅から少しの徒歩で、 榛名富士神社が建つ山頂に辿り着くことができます。 山頂からは、遙かに広がる関東平野の他、赤城山などが雄大に眺められました。 日本海側との分水嶺、谷川連峰にかなり近くなってくるこのあたりでは、 日本海側からのちぎれた雪雲が断続的に赤城山に掛かり、 また、山麓も、北側を遠望すればするほど、雪に覆われているように見えました。

訪れたこの日は、ある１月の休日。積雪はそれほどでもありませんでしたが、 雪の頂稜を渡る風は冷たく、ファインダーに熱中していなければ、 すぐに凍り付いてしまいそうなほど。 時折訪れる、カップルや家族連れの気配を感じながら、 ただひたすら、シャッターを切り続けました。

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