厳寒の凍れる湖に、ミシリミシリと軋む氷音。 今回の風景Clipでは、夕闇迫る冷たい氷景色を、ご案内しようと思います。
この写真は、群馬県高崎市、榛名湖のほとりから、氷結した湖面を撮影したものです。 榛名湖は、標高およそ1000mほどのところにある榛名山の火口湖で、 全面結氷して安全が確保された場合には、 氷上からワカサギ釣りができることでも知られたスポットです。
榛名湖は、地図で見ると空豆のような形をしていますが、長い辺でも1.5kmほどで、 自動車であれば、一周しても、それほど時間は掛かりません。 ただし、訪れたこの日、県道部分は除雪が進んで冬装備がなくても通行可能でしたが、 円周のうち20%程度の部分では完全な雪道であり、 タイヤチェーンなどの冬支度が必要な路面状態となっていました。 湖面はまだ全面結氷には届かず、ところどころシャーベット状の水面が覗いていた状況でしたが、 それでも、湖面のかなりの部分が氷で埋まり、 厳冬の光景が広がっていました。
日没を迎えた、榛名湖畔。 雪氷の仄明かりが、空気の温度を、蒼く冷たく、染めていきます。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。