冬枯れと青空の、透き通った清々しさ。 今回は、日だまりハイクの山道から、ご案内いたします。
この写真は、神奈川県足柄上郡山北町、大野山へ向かう途中の山道から、 何気なく上方を仰いで、その場の雰囲気を撮影したものです。
標高約723mの大野山は、いわゆる西丹沢エリアの一角にあり、 山頂直下まで自動車で訪問することができるほか、 徒歩で登る場合も、JR御殿場線の谷峨駅などから直接取り付くことができ、 アクセスがよい山域です。 途中、何度か林道と交錯しながら登るコースタイムは、 谷峨駅から山頂まで、およそ1時間40分ほど。 いくら標高が低いとはいえ、真冬の山行には、 気温の面を筆頭に、3シーズンにはないリスクがありますし、 いざというときのエスケープが考慮できるこのようなコースは、 ありがたい存在に思えます。
訪れたこの日は、真冬の風が吹き抜ける、冬晴れの1日。 山頂から遠望できた丹沢山塊主脈方面にも雪はなく、 足下も含め、冬枯れの風景が広がっていました。 見上げれば、冬独特の、濃さが増した深い青。 流れていく雲は…何となく、大きな兎にも見えてきました。 あっという間に冷えていく汗を拭いながら、 冬の街で凝り固まっていた気持ちが、のんびりと解れていくようでした。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。