雪上に佇む、一本の桜。 今回の風景Clipでは、まだ寒さが残る残雪風景の一端を、ご案内しようと思います。
この写真は、埼玉県さいたま市桜区、さくら草公園の一角で、 あまり荒らされていない雪原を見つけ、撮影したものです。 さくら草公園は、荒川の左岸にある公園で、秋ヶ瀬公園や荒川彩湖公園に隣接した、 広大な緑地帯の一角にあります。 名前の通り、春のサクラソウが有名だそうで、公園内には、サクラソウの群生地があるようです。 公園の入り口までは、JR武蔵野線、西浦和駅から徒歩で15分~20分ほど。 しかし、荒川の本流が見える土手上まで行くには、さらに歩みを進めなければなりません。 地図上で見ると、1.5~2kmくらいはありそうです。 公園入り口までは、バスも使うことができます。
さて、首都圏を含む太平洋側で雪が積もるのは、強い冬型が緩みはじめた証でもあり、 ある意味、春の便りとも言えるのかもしれません。 訪れたこの日は、雪が止んでしばらく経った、夕暮れ間近の残雪景色。 意外にも、子どもたちが遊んだ跡などはあまりなく、 雪上に残るのは、鳥や猫たちの足跡くらいでした。
雪原に立つ、一本の桜。春が深まればきっと、この大きな枝に、 溢れんばかりの桜色を咲かせるのでしょう。 吹き抜ける冷気を感じながら、静かに、花咲く季節を想いました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。