あらゆる音を吸い込んでしまうような、煌々とした月光夜。 夜の神様が、声にならない声で、子守歌を歌ってくれているような…。 今回の12月は、初冬の星空風景をクリップしてみました。
この写真は、大分県玖珠郡九重町、やまなみハイウェイの一角から、 淡い月光に浮かぶ"くじゅう連山"を振り返ったものです。 熊本県の阿蘇とくじゅう連山を結ぶやまなみハイウェイは、 とにかく雄大な景色が続く素晴らしいドライブコースで、四季折々の美しさで、 旅人を出迎えてくれます。 標高は低いながら、火山性の山だからか高木が少なく、景色が見渡せる山々が多いのも、 雄大さを高めてくれる一つの要因になっているのかもしれません。
久住山への登山口である牧ノ戸峠から、大分県側に山を下っていきます。 訪れたこの日は、美しい満月の夜。月の出からしばらく経つと、星空の中で、 闇に慣れた目に月明かりが神々しいばかり。 夜のやまなみハイウェイは、車通りもほとんどありません。 実は、撮影時間は19時過ぎで、都会なら宵の内も内なのですが、 まるで夜半過ぎのような趣でした。
昴をはじめ、儚い星光たちにも見守られながら、静かに、初冬の夜は更けていきます。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。