新春の陽光が空高く昇って、冷え込みの中、温もりを連れてきてくれる。 今回は、そんな太平洋側の冬晴れと、新春の定番、富士山を選び、クリップしてみました。
この写真は、静岡県静岡市清水区の山間から、 茶畑の向こうに映える富士山を撮影したものです。 日本には数々の名山がありますが、やはり、富士山は、また独特の魅力があります。 独立峰で、日本で2位の標高を持つ南アルプス・北岳(3193m)よりも 600m近く高い標高を誇る富士山は、場所は選びますが、首都圏からでも眺めることができ、 また、つい探してしまう存在でもあります。 ましてや、近づけばその存在感は格別で、東海道新幹線で通過する際も、 晴れていれば、北側の車窓から綺麗な富士山を眺めることができ、 楽しみにしています。
さて、富士山は、北側は山梨県、南側は静岡県に属しており、登山口も、 山梨県側と静岡県側のそれぞれにあります。 山梨県側にも、富士山展望の有名スポットがたくさんあり、例えば、 山々の連なりと富士山の組み合わせは、内陸である山梨県側からの展望が有利ですが、 一方で、海と富士山の組み合わせは、海側である静岡県側ならではの風景。 そして、茶畑と富士山の組み合わせも、やはり静岡県側ならではの風景ではないでしょうか。
幹線道路が通る谷筋から脇に逸れ、急な坂道を上がっていくと、 一列の山並みの向こうに、美しい富士山が顔を出しました。 写真ではあまり分かりませんが、茶畑は結構な急斜面に作られており、 富士山方向だけではなく、海側の景色も格別。 ちょっとした山登り気分を、味わうことができました。 訪れたこの日は、日の出には間に合いませんでしたが、まだ朝も早い時間帯。 他のカメラマンさんもいらっしゃいましたが、総じて、とても静かな、 そして、とても穏やかな、新春の冬晴れの朝でした。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。