暮れなずむ、大都市の港湾地帯。 今回の風景Clipでは、暦の上では春を迎えた都市風景の一端を、ご案内しようと思います。
この写真は、愛知県名古屋市港区、名古屋港のガーデン埠頭付近から、 伊勢湾岸自動車道が通る名港中央大橋を遠望したものです。 一口に「名古屋港」というと、伊勢湾に面した外側堤防の内側を全て含むと思われるので、 そう思うと広大ですが、ガーデン埠頭は、新幹線が停まる名古屋駅から、 地下鉄を例えば東山線・名城線・名港線と乗り継ぎ、 名港線の終点、名古屋港駅から徒歩数分で辿り着くことができ、 特に、アクセスがよい場所の1つです。 近くには、名古屋港水族館などもあります。
一方の伊勢湾岸自動車道ですが、名前の通り、 伊勢湾岸をつなぐ片側3車線の快適な高速道路で、 東から走ると、東海IC以降、臨海工業地帯を眺めつつ、 名古屋港の海上、そして木曽川、揖斐川の大河川と、大きな橋を連続して渡ることになります。 写真の橋は、東から名港東大橋、名港中央大橋、 名港西大橋と続く3つのうち、真ん中に位置する名港中央大橋。 美しい斜張橋です。 訪れたこの日は、都合上、夜景までは見られませんでしたが、 きっと夜景も、美しいのではないかと思います。
遠方には、函型の、自動車運搬船らしき勇姿も見えます。 冬場ということもあってか、埠頭には他の人影はほとんどありませんでしたが、 暮れなずむ早春の夕暮れ、活動を続ける工業都市の気配が、伝わってくるような気がしました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。