毛糸の手袋の中で、いつの間にか感覚を無くしていた、小さな手。 震えながら手をかざした炎が、じんわり心に効いていく…。 今回は、そんな冬のひとこまを想像しながら、 ぬくもりをくれそうな炭火の写真を、クリップしてみました。
この写真は、ある冬の早朝、赤々と焚かれていた薪火の炭を撮影したものです。 薪火。昔は、いろいろなところで見られたような気がしますが、 最近では、夏のバーベキューもガスコンロですし、 特に大都市の近郊では、滅多に見られないものになってしまったような気がします。 小さな木の葉から火をつけ、徐々に太い薪に変えて、火を大きくしていく。 くすぶり、時折火の粉を上げて弾ける、薪の匂い。 霜が真っ白に降りた年明けの朝、大勢で火を囲み、芋や餅を焼いて、はふはふして食べる…。 そんな、かつての冬の風物詩は、地方ではまだ受け継がれているのでしょうか…。
訪れたこの日は、まだ霜も融けきらない、凍気が張り詰めた冬の早朝。 久々に目にした薪火に、手や顔をかざして温まりました。
この写真については、デスクトップ壁紙画像の提供は現時点でございません。
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