with Nikon D700
F2.8、ナノクリスタルコート採用の、 価格も重さも弩級(汗)の、オートフォーカスズームレンズです。 レンズ沼にはまっていく中で、やはり辿り着く一つの到達点が、 このレンズではないかと思われます。
私が写すのは基本的に風景写真ですが、 とにかく細部までよく写っており、 その解像感から得られる臨場感は、大画面に写してみると、 まるでその場の風音や匂いまで思い出せそうなほどです。 このレンズは重く、手ぶれ補正機能も付いていませんので、 夜景撮影などにおいては、手持ち撮影上限界もありますが、 重い割には手にフィットして持ちやすく、 たとえばAi AF Zoom Nikkor 24-85mm F2.8-4D(IF)よりも バランスはよいような気がします。 しかし、夜景撮影でシャッタースピードを稼ごうと、F4よりも絞りを開けてしまうと、 少し画像が甘くなってしまうようなので、 三脚使用の手間と合わせて、現場で悩むところです。
ナノクリスタルコートは、 もろに太陽を画面に入れた場合など、 さすがにゴーストなどを100%抑えてはくれませんが、 やはり効果はあるようです。 そのおかげかどうか分かりませんが、 このレンズで得られる画像は、手持ちの他のレンズに比べ、 色が引き締まって見える(色合いが濃い)ような気がします。
さて一方、重さ以外でこのレンズの気になるところを少し記すと、 なぜかは分かりませんが、画面がやや平板に見えることが挙げられます。 もちろん、構図が悪いという問題はあるのでしょうが、 無限遠24mmの風景写真においても、 Ai Nikkor 24mm F2Sで撮影したものと比べ、 なぜか今ひとつ奥行きが感じられないような気がするのです。 微妙な歪曲がもたらす感覚的なものなのでしょうか。 …というわけで、ある意味万能なこのレンズを手に入れた今でも、 それぞれの味が嬉しい単焦点レンズは、まだまだ手放せません(笑)。 その時その時の気分で、使い分けていくことになりそうです。
下の2枚の写真のうち上の写真では、 ホワイトバランスと黒レベルの調整をソフト上で行っています。 半逆光の条件下、ハレ切りが足りなくて少しゴーストが出てしまっています(汗)。 ナノクリスタルコートを過信してはいけません…。
↓ サンプルはクリックで拡大します。(原寸:800×532ピクセル)
▲ 24mm, 1/500sec, f/8.0, WB:カスタマイズ, ISO_400
▲ 70mm, 1/400sec, f/8.0, WB:カスタマイズ, ISO_320
◆ この組み合わせで撮影したその他の写真(風景Clipへのリンク)
#0424, #0417, #0406, #0397, #0355, #0345, #0344, #0330, #0326, #0323, #0314, #0300, #0293, #0292, #0290, #0286, #0269, #0268, #0266, #0264, #0257, #0250, #0246, #0234, #0227, #0219, #0217, #0213, #0197, #0192, #0189