いざ、本日、始まりの刻。 今回は、静かに揺れる、瀬戸内海の波間から、日の出とともにご案内いたします。
この写真は、瀬戸内海を進む長距離フェリー航路上で、昇る朝陽を撮影したものです。 #0266でご案内した時間よりも、しばらく前の時間帯。 正確な位置は不明ですが、地形を考えると、朝陽の源、遠く東に見える地平線は、 おそらく淡路島ではないかと思われます。
朝陽と夕陽。茜色の陽射しは似ていますが、空気の透明感が違います。 夜の闇が次第に薄らぎ、黎明の静けさ、薄明の輝きを通り抜けて、いよいよ、顔を出す太陽。 朝靄や朝霧が淡い衣をまとい、そして、いつもの日常へと還っていく。 一日の終わりを見送る夕陽とは、全く違った感動が、そこにあります。 当然、ある程度の早起きが必要で、疲れてふと時計を見ると、 普段よりもまだ、時間の早いこと早いこと。
訪れたこの日、3月の海風はかなり冷たく、日の出を堪能している乗客は、 ほかにもうお一方がいらっしゃった程度。 朝日の光とともに、船は順調に、さらに東へ進んでゆきました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。