音もなく進む朝の海路に、現れた橋の優美な姿。 今回は、船上からの朝の風景をクリップしてみました。
この写真は、兵庫県淡路市と神戸市垂水区の境界…明石海峡の海上から、 近づいてきた明石海峡大橋を撮影したものです。 撮影したのは、九州から関西へ向かう長距離フェリーの船上。 九州を夜遅くに出港した船は、 夜を徹して、瀬戸内海を東へ進んでいきます。 早起きして海上の夜明けを堪能し、 しばらく時間が経って太陽の位置も随分と高くなってきた頃、 明石海峡大橋接近をお知らせする親切なアナウンスを頂きました。
明石海峡大橋は、別の機会に神戸市側の袂にある舞子公園にお邪魔したことが ありますが、海上から眺めると、その趣は、また一味違いました。 明石海峡大橋は、橋を支える2つの塔の間隔が非常に広い吊り橋として有名ですが、 岸から縦方向に見たときと比べ、真横からですと、 その長さがよりリアルに、また印象的に思えました。 写真でも、トラックや乗用車らしき影が橋の上に見えますが、 この橋がいかに大きいかを教えてくれているようです。
訪れたこの日は、甲板を渡る海風が、まだ相当に冷たい、3月のある日。 甲板には、他の乗船客の皆さんも次々と現れ、輝かしい朝の、 流れゆく景色を堪能していらっしゃいました。 遠かった橋が少しずつ近づいて、そして、くぐるときは、ほんのあっという間。 船、思ったより速かったんだ、と気がついた瞬間でした。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。