五月、夕暮れ、一面の麦畑、音や香りを、楽しみながら。 今回は、新緑の味わいとはちょっと違う、麦秋の風景を、クリップしてみました。
この写真は、埼玉県鴻巣市内で見つけた麦畑を、道端で撮影したものです。 同じ主食である穀類でも、お米を育てる水田は、本州の色々なところで見掛けますが、 麦畑には滅多に出会うことができず、特に麦が成熟する「麦秋」の風景には、 なかなか巡り会うことができませんでした。 長年探し求めていた景色との出会いに、思わず胸が高まりました。
夏の季語の一つである、「麦秋」。 春の終わり、夏へと季節が進みかけた麦畑では、麦の穂が黄色く染まり、 夕暮れに射した光芒を受けて、黄金色に輝いています。 訪れたこの日は、時折誰かが通りかかる程度。 麦畑に渡る風は、夏と呼ぶにはまだ爽やかで、 ゆっくりと黄昏が深まる中、 これまたのんびりと、駅への帰途の歩につきました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。