春満開、ぬくもりを増した桜色の風が、駆け抜ける。 今回は、満開を迎えた桜並木の下から、ご案内いたします。
この写真は、秋田県仙北市、桧木内川堤桜で、満開の桜風景を撮影したものです。 檜木内川は、秋田市で日本海側に流れ注ぐ、雄物川の支流の1つ。 仙北市と北秋田市の市境にある大覚野高原を源流とし、田沢湖の西側を下って、 同じく雄物川の支流である玉川に合流しています。
さて、その、檜木内川と玉川との合流地点近くにある街が、秋田新幹線も停車する角館。 角館の桜と言えば、武家屋敷群を背景とした、桜爛漫な風景がとても有名ですが、 そこから徒歩圏内にある桧木内川堤桜も、開放的で雰囲気が良く、また違った趣があります。 武家屋敷付近に多くある桜は、枝垂れ桜なども含む色々な種類の桜が咲き乱れていた印象でしたが、 堤桜は、見慣れたソメイヨシノの桜並木。 穏やかな春風に一斉にざわつく、満開のソメイヨシノを見上げていると、 穏やかに明るい春の喜びに、思わず目を細めたくなりました。
訪れたこの日、名物の桜は、まさに見頃最盛期ということで、観光地、角館は大変混雑していました。 堤桜も、行き交う人々で、かなりの混雑ぶり。 この写真からは分かりませんが、向こうまで続く桜並木の下では、 飲み物や食べ物片手に、あるいは敷物を敷いて、観光客も、おそらくは地元の方々も。 たくさんの方々が、思い思いに桜を愛でて、一年ぶりに訪れた春を、楽しまれていました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。