青空、高原、白い雲。 今回は、まさに夏本番、清々しい夏緑に包まれた高原に、ご案内いたします。
この写真は、長野県諏訪市、霧ヶ峰の遊歩道(登山道)から、風景の一部を切り取ったものです。 長野県の諏訪湖周辺には、八ヶ岳、霧ヶ峰、そして美ヶ原と、複数の百名山が並んでいますが、 このうち霧ヶ峰は、山頂の車山(1925m)まで乗り物を乗り継いで到達できるため、 特にアクセスがよい山と言えます。 茅野駅からは、白樺湖付近から県道40号線へ。 山頂への乗り物を使わず、歩いて行くことももちろん可能で、 車山肩や八島湿原付近から直接、ハイキングコースへと入ることができます。 例えば、車山肩の標高は、約1800m。 車を降りれば、そこはもう、天上世界の一角です。
霧ヶ峰のハイキングコースは、地図を見ると等高線がかなり緩く、 ほとんど起伏がないのではないかと油断していましたが、確かに、見た目の遠景としては緩いものの、 いざその場所に近づいてみると、やはり登りは登り。 スキップしながら駆け上がることなどは、とてもできない状況でした。 また、訪れたこの日は、幸い、快晴に近い天候に恵まれましたが、 草原が続く霧ヶ峰では、日陰を提供してくれる木もほとんどないため、 陽差しによる体力消耗にも、十分な注意が必要です。
訪れた季節は、ちょうどニッコウキスゲのシーズンということもあって、 道路は数珠つなぎの大渋滞。登山口に到着したのは、かなり日も高くなった頃でした。 残念ながら、咲き乱れるほどのニッコウキスゲは、保護された区域で少し楽しめた程度で、 高原の中ではほとんど見掛けませんでしたが、 それでも、穏やかな風とともに、爽やかな、高原の一風景になることができました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。