山の頂から、今年も、紅葉前線が少しずつ、少しずつ。 山麓ではまだまだ緑が残る10月ですが、 今回は、山に来た、そんな10月の紅葉をクリップしてみました。
この写真は、栃木県矢板市、八方ヶ原からのハイキングコース「見晴コース」の一角から、 紅葉に染まる高原山の支尾根を撮影したものです。 高原山は、那須連山の南隣、 塩原温泉と鬼怒川温泉の間に位置する、いくつかのピークを持った山塊で、 最高峰は、標高1794.9mを持つ釈迦ヶ岳です。 釈迦ヶ岳への登山ルートには、 西側の日塩もみじラインからのルート、南側の西平岳を経由するルート、 そして東側の八方ヶ原からのルートがあります。
さて、八方ヶ原は、さらに南側に整備されている栃木県民の森の上部に位置する 高原で、いくつかのハイキングコースが整備されています。 このうち、どんどん進めば釈迦ヶ岳へも通じる大間々台からの見晴コースは、 森林帯を抜けて尾根に出ると、文字通り、眼下に雄大な景色が広がり、 天候に恵まれれば、麓まで続く眺望や、高原山の雄姿を楽しむことができます。
訪れたこの日は、大間々台周辺には多数の方がいらっしゃいましたが、 ハイキングコースに入ると圧倒的に人影が少なくなり、静かな登山道の風情に近づきました。 曇りがちで、すっきり晴れた好天、というわけにはいきませんでしたが、 少し霞みがちな景色の中、しっとりとした山の秋を楽しむことができました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。