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10月風景Clip

今月の壁紙

#0234 「秋尾根模様が滲む刻」

高原山中腹の紅葉(曇天)(栃木県矢板市)
Nikon D700 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED


旅手帖

山の頂から、今年も、紅葉前線が少しずつ、少しずつ。 山麓ではまだまだ緑が残る10月ですが、 今回は、山に来た、そんな10月の紅葉をクリップしてみました。

この写真は、栃木県矢板市、八方ヶ原からのハイキングコース「見晴コース」の一角から、 紅葉に染まる高原山の支尾根を撮影したものです。 高原山は、那須連山の南隣、 塩原温泉と鬼怒川温泉の間に位置する、いくつかのピークを持った山塊で、 最高峰は、標高1794.9mを持つ釈迦ヶ岳です。 釈迦ヶ岳への登山ルートには、 西側の日塩もみじラインからのルート、南側の西平岳を経由するルート、 そして東側の八方ヶ原からのルートがあります。

さて、八方ヶ原は、さらに南側に整備されている栃木県民の森の上部に位置する 高原で、いくつかのハイキングコースが整備されています。 このうち、どんどん進めば釈迦ヶ岳へも通じる大間々台からの見晴コースは、 森林帯を抜けて尾根に出ると、文字通り、眼下に雄大な景色が広がり、 天候に恵まれれば、麓まで続く眺望や、高原山の雄姿を楽しむことができます。

訪れたこの日は、大間々台周辺には多数の方がいらっしゃいましたが、 ハイキングコースに入ると圧倒的に人影が少なくなり、静かな登山道の風情に近づきました。 曇りがちで、すっきり晴れた好天、というわけにはいきませんでしたが、 少し霞みがちな景色の中、しっとりとした山の秋を楽しむことができました。

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