雪解けの清流を受けて、清楚に咲く水芭蕉の花。 緯度が高いこともあって、実際の撮影月はもう少し後ですが、 今回は、早春の風景の一端をクリップしてみました。
この写真は、秋田県仙北市、刺巻湿原で、ミズバショウの群落を撮影したものです。 岩手県盛岡市から、国道46号線(秋田街道)で角館へ。 県境に当たる仙岩トンネルを抜け、田沢湖への分岐を過ぎてしばらく行くと、 左手に現れるのが刺巻湿原です。 尾瀬ヶ原のように広大な空間というわけではありませんが、 清楚な印象の林の中には木道が整備されており、 その足下のあちらこちらで、ミズバショウの群落が見られました。
ミズバショウは、「尾瀬」でおなじみの白い可愛い花輪ですが、 訪れたこの日、既に盛りは過ぎていたようで、 倒れた花も多く、緑色の葉が、より大きく目立っていた状態でした。 他の場所も含め、これまで何度かミズバショウを見る機会がありましたが、 私が見ることのできたミズバショウは、大抵いつも、こんな感じ。 よくカレンダーで見掛けるかわいらしい状態は、 おそらく咲き始めの頃なのかな、と、想像を逞しくしています。
訪れたこの日は、時折薄日が漏れる程度の曇天。 花の状態もこのとおりでしたが、 休日ということもあって、駐車場も木道も、それなりの混雑模様。 特に寂しさなど感じることなく、北国の春を、味わうことができました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。