雷の音が近づいて、そして、過ぎ去ってゆく。 今回は、夏らしい雷雲の下から、ご案内いたします。
この写真は、埼玉県久喜市、菖蒲町ラベンダー堤の一角から、雷雲系の雲風景とともに、 ラベンダー畑を撮影したものです。 #0299と同じ時に撮影したものですが、 こちらの写真の方が、少し前の時間になります。
日中の猛暑の影響か、一気に夏の入道雲が発達し、雷の音が聞こえてきました。 真っ青だった夏空に、次第に灰色の、そしてさらに暗い空が広がっていき、そして、 今にも土砂降りになりそうな妖しい空に。 これはいけないと、屋根のある場所に避難して、しばらくやり過ごしていると、 ダイナミックに動き続ける、厚く暗い雲が割れ始め、幾筋かの光芒(――天使の梯子――)が、射してきました。
雷雲の背中を見送って、雷鳴も、次第に遠ざかる頃。 陽光はすっかり茜色に変わって、いつしか、時間は夕暮れ刻に。 あれほど賑わっていたラベンダー畑にも、センチメンタルな静けさが、戻ってきました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。