秋の午後深く、風の向こうに、遥かな富士が見守って。 今回は、秀麗な富士を望む秋の展望台から、ご案内いたします。
この写真は、山梨県甲州市、ハンゼの頭から、 富士山方面を遠望して撮影したものです。 「ハンゼの頭」は、あまり有名なピークとは言えませんが、大まかに言えば、 奥秩父主脈の一座である笠取山から、大菩薩連嶺へと続く尾根筋の途中にあるピークで、 標高は1686m。地図的には三窪高原の一角に当たり、 ほぼ左右対称にも見える富士山をはじめとした、絶景を楽しむことができます。
そんなハンゼの頭へのアプローチは、景色の素晴らしさの割にかなり容易で、 国道411号線が乗っ越す柳沢峠から、1時間程度も歩けば、たどり着くことができます。 直接向かうコースのほか、少し遠回りして「柳沢ノ頭」を経由するコースもあり、 短いながらも、周遊コース的なルートも選択することもできます。
訪れたこの日は、秋も深まってきた、ある好天の一日。 世間的には平日であったためか、他にすれ違う方もほとんどおらず、 秋色に染まる山上風景の中、移ろいゆく富士山や光の表情を味わいながら、 ゆったりとした時を過ごすことができました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。