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今月の壁紙

#0439 「柔らかな頃日」

山伏付近からの富士山(静岡県静岡市葵区)
Nikon D800E + AF-S NIKKOR 18-35mm F3.5-4.5G ED


旅手帖

人里離れた草原にも訪れる、風和やかな、頃日の刻。 今回は、早春模様の山中から、ご案内いたします。

この写真は、静岡県静岡市葵区、山伏付近の開けた笹原から、富士山方面を撮影したものです。 「山伏」は、一般的には、山に籠もって修行する、修験者のような方を意味する名詞で、 「山伏付近」と言われても、初めて聞くと「?」が浮かんできてしまいそうですが、 実は「やんぶし」と読む、山固有の名前です。 この「山伏」は、安倍川の源流域、いわゆる安倍奥の山々から白根南嶺へと続く稜線上にあり、 標高は2013.7m。山梨県と静岡県の県境にあたり、日本300名山の一座となっています。

山伏山頂へのルートは、オーソドックスには、安倍川側から大谷崩までを巡る周遊ルートが、 一日の登山行程としては充実感がありそうですが、 山頂から南下する稜線にやや沿う形で林道が延びており、 これを利用すれば、徒歩の行程をかなり短縮することができます。 しかし、主要な都市地域からは相当に離れており、仮に自家用車を使ったとしても、 長大なアプローチに覚悟が必要です。 地図上で計測すると、最寄りの都市といえる静岡市の静岡駅から、 駐車場・登山口のある百畳平までは、直線距離で約37km程。 しかし、基本的に山道がほとんどであり、 実際の走行距離としてはさらに長くなります。 時間的にも、2時間以上は見た方がよいかもしれません。 その2時間も、街中を走るのとは違い、どこまでも深まっていく山道を、 奥へ奥へと車で2時間、ひたすら分け入っていくというのは、それなりに度胸がいるような気もします。 それでも、山域としては、南アルプスの入り口のようなものですから、 南アルプスの奥深さを、改めて実感します。
なお、最も頂上に近いところを通る林道(井川雨畑線)は、確認した限り通行止めになっている等、 林道の通行は災害や季節の影響を受けるため、計画通り通行可能かどうかは、 事前によく確かめた方が無難だと思われます。

さて、登山口のある百畳平から山頂までは、歩程としては1時間も掛からずに到着することができます。 山頂からは、大井川を挟んで西側に、南アルプス南部の秀峰を眺めることができますが、 山頂の少し下に広がる笹原からは、東側に視界が開け、美しい富士山を眺めることができました。 訪れたこの日は、実際には5月で、麓では春爛漫が麗しい季節でしたが、山上の春はこれからで、 早春らしい色彩の風景が広がっていました。 帰りの車中、とっぷりと暮れた夜の林道には、野生動物たちの声が鋭く響き、 実際、道を横切る何種類もの動物たちに出逢いました(幸い、熊に遭うことはありませんでした)。 里山や、街に近い山々とは確かに異なる、深く、濃く、そして厳かな、自然の気配がありました。

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