淡い春緑が、麓からゆっくり、山肌を上る。 今回は、春霞の山頂から、ご案内いたします。
この写真は、群馬県吾妻郡長野原町と東吾妻町の町境にある、浅間隠山の山頂から、北方向の風景を撮影したものです。 浅間隠山は、日本200名山の1峰で、山頂の標高は1756m。 それなりに標高が高く、駅やバス停からはかなりの距離がありますが、自家用車でのアプローチであれば、 駐車場から、片道2時間弱ほどで、山頂に辿り着くことができます。 山頂そのものは県境ではありませんが、碓氷峠や鼻曲山が乗る、長野・群馬県境をなす稜線の延長線上にあり、 長野県側なら、例えば軽井沢方面から、群馬県側で西から訪問するなら、長野原・中之条町方面から、 そして群馬県側で東から訪問するなら、高崎方面から草津街道(国道406号線)を使ってのアプローチが可能です。 最終的には、(群馬)県道54号線で、登山口のある二度上峠付近を目指します。
県道脇の登山口から登山道に入ると、道は始め、カラマツ林の中を進んでゆきます。 しばらく登っていくと、樹高が下がって広葉樹主体の森となり、山頂へと続く直下の稜線では、 笹が主体の道となって、眺望が開けます。 辿り着いた山頂からは、天候に恵まれれば、 妙義山方面、榛名山方面、浅間山方面など、広大な景色を眺めることができます。
訪れたこの日は、4月も早、終わりそうな頃。 山頂付近の新緑はまだまだでしたが、途中のカラマツ林や広葉樹林では新芽が出始めていて、 早春らしい、淡い緑を楽しむことができました。 霞が強く、山頂からの遠望はあまり利きませんでしたが、 眼下に広がる山並みを見下ろすと、麓から徐々に上る新緑や桜色が見え、 穏やかな春の訪れを、感じることができました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。