蕩々と落ちる、秋雨の恵み。 今回は、雨模様の滝傍から、ご案内いたします。
この写真は、狩野川の支流の一つ、黄瀬川に架かる鮎壺の滝を、静岡県沼津市側から望遠で撮影したものです。 鮎壺の滝自体は、沼津市と駿東郡長泉町の市境にあり、最寄り駅は、長泉町側にある、 JR御殿場線下土狩駅になります。 下土狩駅までのアプローチは、沼津駅からの御殿場線を利用できるほか、 新幹線も停車する三島駅からのバスも出ていて、利用することができました(訪問当時)。 下土狩駅から鮎壺の滝までは、住宅街の中を少し歩いて、10分程で辿り着くことができます。
さて、この鮎壺の滝は、伊豆半島ジオパークを構成するスポットの1つで、 この滝は、富士山の噴火による溶岩によってできたものだとのこと。 望遠で迫った滝の水も、迫力のある印象ですが、滝全体もまた優美な姿で、 雑多な、しかし心地よい滝音ととともに、 大いなる自然の営みを、感じることができるように思われました。 一方で、すぐ傍にマンションが建っていたりと、滝は普通の街の中にあり、 周囲の風景とのギャップが、また不思議な印象でした。
訪れたこの日は、雨模様で、時折、傘を差しながらの撮影行。 観光バスのご一行様1組とすれ違いはしましたが、総じて人影は少なく、 轟く滝音と、傘を叩く雨音に身を委ねながら、撮影に集中することができました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。