木々の緑が青みを帯びて、季節は夏を告げる・・・。 今回は、すっきりと晴れた初夏の山中から、ご案内いたします。
この写真は、群馬県安中市と長野県北佐久郡軽井沢町の県境に当たる、旧碓氷峠の展望台から、 西上州の山々方面を撮影したものです。 群馬県と長野県のこの付近の県境は、東の群馬県側には、岩場に満ちた切り立った峰々が連なる一方、 西の長野県側には、浅間山の影響か、比較的穏やかな様相の景色が広がっている印象です。 かつては通じる道路も限られていたのかもしれませんが、今では、現在の碓氷峠を越える国道18号線のほか、 碓氷バイパス、さらには上信越自動車道といった幹線道路が複数通じ、 ひと思いに通過することができます。 一方、鉄路では、信越本線の横川~軽井沢間が廃線となってしまいましたが、 北陸(長野)新幹線が開通し、首都圏からでもそれほど遠からず、信州・軽井沢まで到達することができます。
さて、旧碓氷峠までのアプローチは、その、新幹線も停車する軽井沢駅から。 観光客も多い、旧軽井沢の軽井沢銀座までは、徒歩でも行けますが、本数も比較的多いバスが利用できます。 さらに、旧軽井沢から旧碓氷峠までは、季節運行ながら、観光用のボンネットバスが運行していて、 比較的労せずに、峠まで到達することができます。 なお、旧軽井沢から峠まで、ハイキングコースも整備されていて、 森の中を歩いて行くのも気持ちよさそうです。 ただし、熊出没に関する看板が掲げられており、 通常の山道並に、一定の覚悟をもって入った方がよさそうな印象でした。
峠にあるバス停から展望台までは、歩いて少し登ります。 展望台からの景色は、期待していた通りの清々しさ。 展望台は、少し尾根筋を巻くように横長に整備されていて、関東平野方面から、八ヶ岳方面、 浅間山の向こうにある北アルプス方面まで、かなりの遠望を得ることができました。 訪れたこの日は、気持ちいい青空が覗く、とても貴重な梅雨の晴れ間。 メジャーな観光地ということもあって、マイカー組も含め、 展望台には途切れることなく人が訪れ、初夏の一日を楽しまれていました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。