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#0381 「夏空の住人」

夏空に湧く積乱雲(山梨県北杜市)
Nikon D700 + Ai Nikkor 24mm F2S


旅手帖

遠くの山の頂よりも、遙かに遙かに高い、夏の青空。 湧き上がる大入道とともに、どこからか、遠雷が響く…。 今回は、夏風景を見渡す山頂から、ご案内いたします。

この写真は、山梨県北杜市、奥秩父山塊の一角にある「袴腰」1755m峰の山頂から、 南八ヶ岳方面を撮影したものです。 百名山である金峰山から、地図上で八幡尾根を辿り下っていくと、八幡山、 チョキを経て木賊峠に至りますが、その木賊峠のすぐ近くに、「袴腰」ピークがあります。 ほとんど無名なピークではないかと思いますが、その頂きに立てば、 金峰山や瑞牆山、八ヶ岳方面など、さらに甲府盆地方面と、 天候にもよりますが、素晴らしい展望に出会うことができます。 そして、何より素晴らしいのは、この景色が、駐車可能スペースから、 わずか20分程度も歩けば手に入る景色だということ。 にもかかわらず、人工的な展望台ではないこともあり、まさに、 重厚な登山をして深山の山頂に立ったような開放感を、味わうことができます。

車でのアプローチは、先に挙げた木賊峠を目指していくと、 分かりやすいかもしれません。 木賊峠に通じる道はいくつかありますが、例えば、 「クリスタルライン」と名付けられた林道を進むルートがあります。 地図によれば、このクリスタルラインは、 乙女高原方面から清里方面まで、結構長い距離が整備されているようでした。

訪れたこの日、袴腰周辺はよく晴れていましたが、 高い峰々には、あちこちで入道雲が産まれ、 それらがぐんぐん、上空へと成長していました。 写真で見える、八ヶ岳方面の入道雲は、成長しきって頭打ちとなり、 かなとこ状になっています。 他に誰もいない、静かな山頂。どこまでも続く夏の大気に溶け込んで、 自分もまた、夏空の住人になったような気がしました。

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