もうすっかり夜が早くなった、秋の宵口。爽やかな夜風に、沈みゆく三日月…。 今回は、都会の夜、日常風景の片隅から、ご案内いたします。
この写真は、東京都足立区の荒川左岸から、宵闇に浮かぶ五色桜大橋を撮影したものです。 この五色桜大橋は、首都高速道路環状2号線(C2)が荒川を横断するアーチ橋で、 右回り車線と左回り車線で2階建てとなっており、 間近に超高層ビルなどはないものの、なかなかに、 近未来的な雰囲気を持っているような気がします。 23区内にある橋ですが、交通アクセスは意外と悪く、最寄り駅は、日暮里・舎人ライナーの扇大橋駅。 ここから、1km程度、街道沿いを歩かなければなりません。 あるいは、王子駅や西新井駅方面から、バスの利用が可能です。
訪れたこの日は、日没から夜へと変わる、宵闇の時間帯。 時間的には18時頃で、まだまだ早いのですが、 頭上を走る首都高速や、都道が渡る江北橋といった街道は賑わっているものの、 少し外れた土手の上は、人通りも非常に少なく、まるで夜更けのよう。 徐々に色合いが変わってゆく、宵空のグラデーションを味わいながら、 日常で、それでいて非日常な都会風景の中、進みゆく秋を感じました。
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