今日の陽が落ちて、都会の夜景が、鮮やかに浮かび上がる。 今回は、初夏を迎えた大都市・東京の一角からご案内いたします。
この写真は、東京都江東区、荒川に架かる清砂大橋を、西側から眺めたものです。 今回ご案内する清砂大橋は、荒川の河口から数えて2群目に位置する斜張橋。 都道10号線が通る大橋の隣には、 地下鉄東西線(といっても、この地区は地上を走行していますが)のトラス鉄橋が架かっています。 東京の橋というと、都心部を流れ下る隅田川の橋々が象徴的ですが、 川幅が狭いので、大規模な橋が少ない印象があります。 東京23区近くを流れる大きな河川には、西から、多摩川、荒川、江戸川がありますが、 この中でも、特に川幅が広いのが荒川で、大きくて魅力的な橋に出会える印象があります。
さて、清砂大橋へのアプローチは、地下鉄東西線の南砂町駅か、隣の西葛西駅から。 西岸へは、南砂町駅からの方が近いと思われますが、それでも、直線距離で1km近くあり、 駅からのアクセスとしては、かなり歩く印象があります。 清砂大橋から下流にかけての西岸沿いには、変電所や汚泥処理プラントなどが連なっていて民家がありませんが、 川沿いには荒川砂町水辺公園が整備され、グラウンドや遊歩道などが配置されています。 ただし、地図で見ると、下流方面の道は行き止まりで、さらに下流の新木場方面には、通り抜けることができません。
訪れたこの日、夕暮れ時には、それなりに人影も見られましたが、 日が落ちると、驚くほどに人の気配が少なくなり、心細さが一気に急上昇しました。 荒川河口橋などの向こうに東京湾が覗くほど、「海」を感じるこのエリア。 気温が下がったからか、辺りには夕靄が漂い、 初夏の夜景を、幻想的に盛り上げていました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。