晩秋の小春日和、清々しい青空に馴染む、富士の頂。 今回は、すっきりと晴れた里山の山頂から、ご案内いたします。

この写真は、山梨県大月市と都留市の市境にあたる、高川山の山頂から、富士山方面の風景を撮影したものです。 標高975mあまりの高川山は、ＪＲ中央本線と富士急行線に挟まれた場所にあり、 バスに頼らずに駅から直接アプローチできることから、比較的安心して楽しむことができる山です。 とはいえ、たとえ人里が近くて街の音が聞こえても、山中で日が落ちると危険なことに変わりはなく、 日没が早いこの時期の山行では、ヘッドランプの携行が必須です。

さて、高川山は、ＪＲ中央本線の初狩駅か、富士急行線の禾生駅、田野倉駅などからアプローチできます。 東京方面からの場合、初狩駅を起点にするのが利便性が高く、駅から山麓の車道歩きを経て、 うまくいけば２時間程で、山頂にたどり着くことができます。 山頂からは、滝子山方面の見晴らしもありますが、「秀麗富嶽１２景」の１つということで、 やはり、富士山方面の風景が秀逸です。 ただし、方角的には真南に近いため、昼頃に山頂を目指すと、 今回の写真のように、思い切り逆光の位置取りになってしまいます。 私自身は、このような逆光写真は大好物なので、特に気にはなりませんが。

訪れたこの日は、１１月とは思えないほどの暖かさが戻った、ほぼ快晴の小春日和。 お昼時の山頂は大勢の人々で賑わい、思い思いの山のひと時を、楽しんでいらっしゃいました。

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