微風が支配する山上で、静かな小池に映る、夏の緑と夏の空。 今回は、夏山の、小さな池のほとりから、ご案内いたします。
この写真は、群馬県吾妻郡草津町、草津白根山のハイキングコース脇にある鏡池で、 晴天の夏山風景を撮影したものです。
百名山の1つである草津白根山は、群馬県と長野県の県境に位置する活火山で、 おおよその標高は、2100m程度。 しかし、県境をまたいで国道292号線が整備されており、標高2000m程度まで 自動車でアプローチできることから、百名山としてはアクセスが容易で、 初心者でも手軽に、高山の雰囲気を味わうことができます。 ただし、火山活動が活発であり、コースによっては立ち入り禁止のエリアもありましたので、 入山にあたっては、事前によく状況を確認することをお勧め致します。 ハイキングコースだけではなく、草津温泉方面から上がっていく国道沿いには、 蒸気(噴煙?)がもくもくと上がっているエリア(おそらく殺生河原付近)があり、 辺りには硫黄の臭いが立ちこめていて、大地の恐ろしさを感じました。
ハイキングの起点の1つは、観光地として有名な「湯釜」への入り口となる、大規模な駐車場。 そこから展望台まで、整備された登山道を行きます。 鏡池は、展望台からさらに先、周遊コースをもう少し東へ進んだところにあります。 緑に囲まれた小池は、さざ波が立つこともなく、森の緑や、のんびり進む雲を映して、 静けさに包まれていました。 訪れたこの日は、8月後半の晴天日。 この時期にありがちな、午後の雷雨に見舞われることもなく、 人里離れた非日常な雰囲気を、存分に味わうことができました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。