どことなく、仄かな春の香が漂っていそうな、三日月の宵。 今回の風景クリップでは、春写真としては初蔵出しの夜風景を、ご案内しようと思います。
この写真は、長野県安曇野市、いわゆる安曇野の一角から、 北アルプス南部を望む、西の空を撮影したものです。 北アルプス南部といえば、有名なのは槍・穂高連峰が描くスカイラインですが、 安曇野市街地からでは、槍ヶ岳や穂高連峰は望むことができませんでした。 写真中、左側に一際高く見えるのが、百名山の1つである常念岳(2857m)。 麓では新緑が眩しい頃、北アルプスの高山は、まだまだ、雪を頂く神秘的な姿を湛えています。
訪れたこの日の宵は、辺りの空気が、柔らかな春色に包まれていて、 三日月も、どこか微笑んでくれているような。 遠くに見えた家明かりでも、きっと、団らんの花が咲いていたことでしょう。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。