遙かなる海、彼方へ沈む、秋の夕陽。 今回は、シンプルな秋の落日風景を選び、クリップしてみました。
この写真は、千葉県南房総市、野島崎から、 沈む夕陽を望遠で撮影したものです。 千葉県のかなりの部分を占め、日本地図全体を眺めても、形が特徴的な房総半島。 その先端(南端)にあるのが、野島崎です。 首都圏方面からは、館山自動車道、さらにその先にある富津館山道路を終点まで進み、 国道127号線、国道410号線を行くのが便利ですが、 高速道路をできるだけ使わないのも、 房総半島の雰囲気を楽しむためにはいいのかもしれません。 公共交通機関の場合、内房線館山駅などからバスということになりそうですが、 行動範囲の自由度という点では、 自家用車やレンタカーと比べると、どうしても制限されてしまいます。
さて、野島崎は、房総半島の南端ということもあって観光地化されており、 遊歩道の入り口には、何軒かのお土産屋さんも並んでいました。 遊歩道を歩くこと数分で、灯台の先、 「房総半島最南端の地」の碑がある広場に辿り着くことができます。 波が砕ける岩礁が続く、岬の風景。 岩の上には、海へ向かって一脚のベンチが置かれ、景色が楽しめるようになっていました。
訪れたこの日は、ある9月の一日。 日中の靄の影響もあってか、地図上では対岸に当たる伊豆半島や、富士山の遠望はできませんでしたが、 どこまでも続く海へと沈む夕陽は、十分な美しさ。 冷え切るにはまだ少し早い、初秋の海風は心地よく、波音とともに、夕景に溶け込むことができました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。