梅雨の晴れ間、どことなく霞む午後の陽差しに、稲の青が揺れる。 今回は、梅雨時の田園風景を選び、クリップしてみました。
この写真は、大分県中津市、本耶馬渓の名所「青の洞門」の向い側から、 川べりに広がる棚田を撮影したものです。以前作成した#0170を、再構成したものになります。
さて、耶馬渓は山国川の中・上流域に広がる渓谷ですが、耶馬渓というのは総称で、 さらに「本耶馬渓」「裏耶馬渓」「奥耶馬渓」「深耶馬渓」などに分かれています。 「青の洞門」は、そのうち本耶馬渓の一角にある観光スポットで、 大きな岩をくり抜いて舗装道路が通じており、道路脇の遊歩道を歩くこともできます。 岩をくり抜いて作る道、というと、一般的なトンネルとの違いがあまりないようにも聞こえますが、 この洞門はコンクリートで中や入り口を卵型に整えた普通のトンネルとは違い、 ボコボコとした岩肌が目立つ手作り風。どことなく味わいがあるようにも思えます。
訪れたこの日は、梅雨の一日らしく、晴れながらも蒸し蒸しとした陽気。 時間が遅かったためか、観光客の姿はそれほど多くはなく、 ゆったりと流れる時間に身をまかせながら、 のどかな風景の中、伸びゆく緑を楽しむことができました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。