聳え立つ岩陰から、湧いて流るる晩秋の雲…。 今回は、紅葉の終わり頃の風景を選び、クリップしてみました。
この写真は、大分県中津市、深耶馬溪「一目八景」方面を、見上げる形で撮影したものです。 大分県の内陸部にある耶馬溪には、「本耶馬渓」「奥耶馬溪」「裏耶馬溪」など、 「耶馬溪」と名の付く場所がいくつかありますが、深耶馬溪は、本耶馬渓のある 山国川の支流、山移川を遡ったところにあり、海側からよりもむしろ、 大分自動車道玖珠ICから、県道28号線を使ってアプローチできます。
深耶馬溪核心部には、お土産屋さんなどが立ち並び、紅葉はやや終わりかけでしたが、 散策道も展望台も、たくさんの観光客の皆さんで賑わっていました。 訪れたこの日は、日中は晴れていましたが、アプローチ道路が渋滞しており、 現地に着いたのは日も傾き始めた頃。 その頃から、晴れ間は雲にかき消され、あっという間に曇天になってしまいました。
ほどなく訪れた、夕暮れ時。 食べ物屋さんから漂ってくる匂いが、山間の冷気に溶けていく様が、 静かに、秋の終わりを告げているようでした。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。