雲間から覗いた夏影が、一輪のハイビスカスに、季節の歩みを告げる。 今回は、夏らしいハイビスカスの咲く風景を選び、クリップしてみました。
この写真は、鹿児島県垂水市で、雲の湧く桜島を背景に、 咲き始めたハイビスカスの花を撮影したものです。
霧島市方面から、鹿児島湾の海岸線に沿って、国道220号線(佐多街道)を南下すると、 進むにつれて少しずつ、桜島の姿が大きくなってきます。 角度によって、あるいは時間や雲の表情によって、少しずつ表情を変える桜島に、 時折、車を停めて、シャッターを切りたくなる衝動に駆られました。
桜島と九州本土は、垂水市側は橋で繋がっているのですが、その付け根近くには、 「道の駅たるみず」があります。 この道の駅には、屋外に、少し広めの足湯施設があり、 海を眺望を楽しみながらのんびりされている方が、多くいらっしゃいました。
訪れたこの日は、夏の終わり/初秋の、とある午後。 しばらく空を覆っていた雨雲が、午後が深まるにつれて切れ始め、 雲間から、弱い光芒が、射し始めました。 夕暮れも、だいぶ近くなってきたようです。
咲いていた、一輪のハイビスカス。柔らかい陽差しの中で、静かに、微笑んでいるようでした。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。