雲間から現れた、今日という日の最期を告げる、落日の旋律。 東京湾を進む船からは、どんな想いで、この荘厳な夕陽を見つめているのでしょうか…。 今回は、11月の海風景のひとこまを、クリップしてみました。
この写真は、千葉県千葉市中央区、千葉ポートタワーから、 夕陽が映える東京湾を撮影したものです。 アプローチにはバスもありますが、 都会の海沿いにありがちな大きな区画の中を、のんびりと歩くのもなかなかいいものです。 京葉線千葉みなと駅から、県立美術館の横などを歩くこと1kmほど。 千葉ポートパークの一角に立つ、千葉ポートタワーに到着します。 タワーを、公園の高台から眺めると、底辺が菱形の四角柱状。背景には工場地帯が見え、 ここならではの景色と言えそうです。 ちなみに、本項とは無関係ですが、 福岡市にある福岡タワーは底辺が正三角形の三角柱+αの形をしていました。 五角形や六角形も、どこかにあるのでしょうか。
さて、展望台に上がると、広々と広がる海側の景色のほか、 陸側には、東京湾沿いに続く工業地域が一望できます。 特に、袖ヶ浦から木更津方向に広がる製鉄所等の風景には、目を奪われました。 訪れたこの日は、ある11月の休日。 夕暮れ間近の展望台は、それほどの混雑ではありませんでしたが、 それまで隠れていた太陽が雲下に現れると、歓声が上がりました。 落陽からは、黄金色の道がまっすぐ洋上に伸びて、息をのむほどの美しさ。 消えゆくまでの暫しの間、場の空気が一つになったような、そんな気がしました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。