伸びやかな笹尾根に付けられた道が、ゆるやかに下って、どこまでも、 どこまでも。どのくらい歩けば、あの尾根に辿りつけるのだろう。 今回は、主脈稜線上ならではの、雄大な山岳風景をクリップしてみました。
この写真は、長野県下伊那郡阿智村と岐阜県中津川市の県境にある、 富士見台山頂付近から、御嶽山方向を望んで撮影したものです。 この富士見台は、山頂の名前としては有名ではないかもしれませんが、 中央アルプスの主脈と恵那山を結ぶ稜線上にあり、標高は1739m。 この付近の主脈稜線であり、西側の景色だけではなく、 東側の南アルプス方面の風景も伸びやかに広がって、 まさに、雄大という言葉が相応しい風景。 改めて地図を見てみると、8kmを超える中央自動車道の長距離トンネル、 恵那山トンネルの、丁度中間点付近の真上に当たるようです。
さて、富士見台は、実は、車道が通じている神坂峠から徒歩片道40分ほどで辿り着くことができ、 これほどの景色ながら、重装備で登山する必要がなく、アクセスがとてもよいところです。 長野県側からは、ロープウェイやリフトとマイクロバスを乗り継ぎ、峠まで行くことができます。 山小屋のある峠から少し登れば、そこはもう主稜線。この付近の尾根は笹で覆われていて、 景色を遮るものがありません。 逆に言えば、悪天候時には危険な場所とも言えるかもしれません。
訪れたこの日は、家族連れを含め、コースは、たくさんのハイカーで賑わっていました。 本格的な紅葉には少し早かったものの、色づき始めた木々が、秋の訪れを告げていました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。