まさに、これから。色とりどりの春色のメロディーが待ち遠しい、霞空…。 今回は、実際の撮影月はもう少し後ですが、 緑が芽吹く前の「3月色」な山風景をクリップしてみました。
この写真は、長野県上田市と松本市の市境付近に当たる、美ヶ原の登山道の一角から、 西方、北アルプス方面の風景を撮影したものです。 美ヶ原は、平地にある草原ではなく、標高2000m程度の、 言ってみれば「広い山頂」を持つ山(高原)で、百名山の1つに数えられます。 さすが百名山だけあって、天気に恵まれればその眺望は素晴らしく、 北アルプス方面や浅間山方面、霧ヶ峰方面など、 四方の風景を楽しむことができます。 そして、特筆すべきは、百名山ながら、交通アクセスが極めてよいこと。 麓からの標高差を歩いて登ることももちろん可能ですが、等高線の幅が広い 高原エリアまで自動車で登ることができ、登りはじめから、もうある程度、景色が開けています。 百名山級ながら、 登山でも「最もおいしい」部分のみ味わうことができるという意味では、 とても貴重な山なのではないでしょうか。
さて、美ヶ原は、上田市側、松本市側どちらからでも、車で登ることができます。 高原地帯への入場口は、主に東側と西側の2カ所がありますが、 高原の中を車で横断することはできませんので、どちらかの駐車場に車を置いて、 高原内は徒歩で散策することになります。なお、 ホテルが建つ最高点、王ヶ頭(2034m)には、西側から入った方が、 より近くまでアプローチできます。
訪れたこの日は、使用を予定していた林道が通行できないというアクシデントに遭いながらも、 昼前には、西側の駐車場に到着。展望台である王ヶ鼻(2008m)に向けて歩き出しました。 気軽に登れる百名山だけあって、家族連れやカップル、高校生グループなど、 山上はかなりの混雑模様。 それでも、道が広いこともあって気に障るようなこともなく、 霞がちではありましたが、雄大な春の大展望を味わうことができました。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。