午後…いや、黄昏の陽差し。 晩秋の一日は、気がつけば、もう…。 今回は、ようやく見頃を迎えた、近郊のささやかな紅葉風景をクリップしてみました。
この写真は、神奈川県川崎市多摩区、生田緑地の一角で、 メタセコイアの林を撮影したものです。 生田緑地は、小田急線の向ヶ丘遊園駅から、徒歩1km弱ほどのところにある公園で、 中には、有料施設である日本民家園や岡本太郎美術館もある、 都市近郊としてはやや大きめの公園です。 公園と言っても、単なる平坦な広場ではなく起伏に富んでおり、 中でも、標高83.9mの枡形山山頂にある展望台からは、 新宿の高層ビル群や東京スカイツリー、あるいは川崎市中心部のビル群など、 条件がよければかなり遠方まで見渡すことができます。 どのルートを取っても、若干の「登り」の覚悟が必要ですが、 展望台までたどり着けば、景色に疲れも忘れられる…かもしれません。 なお、展望台は利用時間に制限があるようなので、 展望台目当てで訪れる際は注意が必要です。
さて、今回の写真を撮影したメタセコイアの林は、 公園入り口(東口)から、山登りをせずに訪れることができる場所にあります。 訪れたこの日は、ある晩秋の午後。 まだ14:30過ぎだというのに、日はすっかり傾き、 早くも黄昏色をまとって郷愁を誘っています。 空へとまっすぐ伸びる、黄葉したメタセコイア。 この日の生田緑地は、 子どもからご年配の方までたくさんの方々で賑わっていましたが、 黄金色の林で思わず皆さん足を止め、整然とした木々を、そして空を、 思い思いに見上げているようでした。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。