打ち寄せる、宵のさざなみ。透明感を増す秋の海風が闇に溶けるとき、 冷たい冬の横顔をふと、思い出すような…。 今回は、秋の宵闇に瞬く星空を、クリップしてみました。
この写真は、福岡県福岡市西区と糸島市の市境にある二見ヶ浦の夫婦岩で、 日没後の夕闇と夫婦岩、そして玄界灘の向こうに輝く北斗七星を撮影したものです。 博多湾の西側を形作り、玄界灘に小さく突き出る糸島半島。 その付け根にある付近の中心駅、筑前前原(ちくぜんまえばる)駅まで、 快速電車なら博多駅から30分強という距離にありながら、 半島沿岸部に広がる景色は、遙か遠くまで旅行したような気分にさせてくれます。 糸島半島の海岸線を通る県道45号線のうち、 二見ヶ浦周辺の道路には「サンセットロード」と名付けられており、 その名の通り、西側を向いた海岸線からの夕陽が美しい場所。 特にこの二見ヶ浦は夕陽で有名なようで、訪れたこの日も、 カップルや家族連れなどたくさんの人たちが、 西の彼方へ沈む太陽を眺めていました。
さて、二見ヶ浦という地名や、2つの岩が肩を並べる夫婦岩というと、 三重県にある有名な観光地、二見浦(こちらは「ふたみのうら」)と夫婦岩を思い出します。 それぞれの由緒起源などは分かりませんが、 意外と、似たようなところは、全国各地にあるのかもしれません。
日没後、徐々に暗さが深まって目が慣れてくる頃、 夫婦岩や鳥居へのライトアップが映え始めました。 輝きを増していく、美しい星たち。 中でも、水平線上に一際目立つ北斗七星は見ていて飽きることがなく、 さざ波の音を聞きながら、時間を忘れてしまうようでした。
この写真については、デスクトップ壁紙画像の提供は現時点でございません。
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