徐々に空気が澄んで、近郊でも、秋が感じられるひととき。 今回は、都市部の9月が見せる表情をクリップしてみました。
この写真は、埼玉県川口市、新荒川大橋から、 荒川の上流方向を撮影したものです。 荒川は、この付近では東京都と埼玉県の県境を形成しており、 この写真を撮影した場所は埼玉県側ではあるものの、この新荒川大橋も、 埼玉県川口市と東京都北区の県境となっています。 写真下部に見える、一つ上流に架かる橋は、 JR宇都宮線・高崎線・京浜東北線が走る鉄橋。 時折、光の帯が走り抜けていきます。
地下鉄南北線、赤羽岩淵駅から徒歩で500mほど。 国道122号線、岩槻街道の一角をなすこの橋は、 当然ながら、車の往来は非常に多く、途切れなく車が過ぎ去っていきます。 一方、幹線道路の大橋にはありがちですが、 歩道はそれほど通行量は多くないようでした。
訪れたこの日は、荒川を吹き抜ける風が非常に強く、 背後を走る車の音も、聞こえづらいほど。 耳元でうなる風音が世界を閉ざし、孤独感が増幅されるように思えました。 夕闇が進むにつれて温もりが増す、川向こうの街あかり。 あの1つ1つのそれぞれに、誰かの生活があることを想うと、 ふと、切なくなりました。
気がつけば随分、夜も長くなってきたようです。
この写真については、デスクトップ壁紙画像の提供は現時点でございません。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。