人影もまばらな広場に広がる、白い穂波。秋のススキとはまた違う、 濃くなった緑とのコントラストが、晩春の風情に誘(いざな)います。 今回は、そんな茅花が広がる風景を、クリップしてみました。
この写真は、福岡県福岡市東区、国営・海の中道海浜公園の一角で、 一面に広がる茅花(つばな)を撮影したものです。 時々見掛けるこの花、ずっと気になっていたのですが、 調べてみると、日本全国に広がる雑草の一つ、「茅」(かや)の花ということで、 季節を代表する草花だということが分かりました。
鹿児島本線香椎駅で、海の中道線(西戸崎ゆき)に乗り換え、 トコトコと電車に揺られると、海の中道駅または西戸崎駅から、 「海の中道海浜公園」にアクセスできます。 海の中道線(香椎線直通)は電化されておらず、しかも単線。 車両は気動車で、途中には、すれ違い用の信号所もあるなど、 潮風が薫る海沿いの鉄路は、ローカルムード満点でした。
さて、海の中道海浜公園は、博多湾を玄界灘から隔てる砂嘴の先端にあります。 その大きさは、まさに広大で、写真を撮りながら徒歩で移動していたら、 全体の半分も制覇できませんでした。園内にはレンタサイクルもあるようなので、 上手に利用すればよかったと後悔しましたが、後の祭りでした。 その広さからか、訪れたこの日は、 少なくとも私が訪れたエリアの人口密度はかなり低く、 写真の茅花の広場などは、他の人影はほとんどありませんでした。
頂いたご感想などにつきまして、個別のフィードバックは基本的に行いませんが、 今後の製作の糧に、また今後の写真選択の参考にさせていただきたいと思います。