秋色に傾き始めた草原を、のんびりと進む馬たち。 今回は、霧がかる9月の草原風景を、クリップしてみました。
この写真は、熊本県阿蘇郡南阿蘇村、草千里ヶ浜の中央部分にある丘から、 放された馬たちを中望遠で撮影したものです。 日本の代表的観光地の1つである、阿蘇山。 そして、その阿蘇山の観光地の中でも随一に有名なのが、この草千里ヶ浜です。 熊本市内につながる外輪山の切れ目から中央の阿蘇五山をめざし登っていくと、 途中から視界が開け、天候に恵まれれば、観光パンフレットそのものの景色が次から次へと現れます。 さらに右に左に登り続け、最後に、展望台のある大きなカーブを曲がると、天上の草原、草千里ヶ浜が広がります。
杵島岳と烏帽子岳の間にある草千里ヶ浜。 大きなレストハウス脇にある大駐車場には観光バスがずらりと並び、訪れたこの日も、 天気はあまりよくなかったにも関わらず、本当にたくさんの観光客の皆さんが、雄大な景色を楽しんでいました。 しかし、夕暮れが近づき、観光バスが帰った途端、人影は激減。 それまで繋がれていた馬たちも放され、広い草原に、思い思いに散らばっていきます。 霧が流れる風音の中、のんびりとした阿蘇本来の時間が、過ぎていくようでした。
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